アンジェリーク

2017年3月19日

ミース・ブロッホ作品から繋がったご縁! ミースさんのお身内の方にお会いしてきました♪



今は亡き、オランダを代表するクロスステッチ作家Mies Bloch(ミース・ブロッホ)。

今までにもこちらのブログでミース作品との出会いやその他諸々のことを書き綴ってきていますが、本日はその中で随一の出来事がありました。

なんと!

ミースさんのお子さん方のうちのお一人とご縁があり、今日はそちらのご自宅にお招き頂いたのです。


ミースさんのお身内の方とお会いできるなんて、もう大感激!!!


ミースさんのお子さん−サスキアさんご夫妻のお宅はとても素敵で、窓からの眺めも絶景!


こちらのご自宅にはミース本や作品は置いていないということでしたが、ミース図案が載っている1960年代雑誌を見せていただいたりして、とても楽しい時間を過ごしてきました。




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サスキアさんは、オランダの有名なテキスタイルデザイナー。帰りがけにはご自宅とは別にあるアトリエにもご案内下さったので、彼女の作品をたくさん堪能させていただきました。

その中には日本からインスピレーションを受けた作品もたくさん!

実はサスキアさんご夫妻は1990年代に日本に数年ほど住んでいらしたことがあって、とても日本がお好きなようです。今でも時々、日本へお出かけになるということで、何だか本当に不思議なご縁…♪

そうそう! 日本在住時にはたばこと塩の博物館で展覧会も開催されたということで、アトリエの壁にはその時のポスターもかけてありました。




オランダでももちろん展覧会を開催されていて、サスキアさんがその小冊子をくださったのですが、各作品に対する思い等が綴られていてなかなか興味深い内容でした。

こちらの小冊子の作品写真からも分かるように、サスキアさんの生み出すものは「いろんな素材の布を使って絵を描く」といった感じ。

お母さまであるミースさんと画家だったお父さまの才能をそれぞれ受け継いでいらっしゃるような印象を受けました。



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ただ、意外だったのが、サスキアさん自身は全くクロスステッチをされない、ということ。

でも、ミースさんの個々の図案全ての版権はサスキアさんとそのご兄弟が共同で持っていらっしゃるということで、お母さまであるミースさんの作品のことはよくご存知でした。



ちなみに、こちらのミース図案のマグカップ。
サスキアさんが戸棚から出してきて見せて下さったのですが…。

これは、ドイツの有名陶磁器メーカーがかつて販売していたもの。

でもでも!


実は、これらはミース図案を勝手に使用していた違法品だということで、サスキアさんたちは著作権侵害でその会社を訴えたことがあるそうです。

というわけで、このマグカップは今は幻…。

でも、こんなに素敵なので、こういうミース図案のマグカップが正規販売されるといいなぁと…思ったりもしました。





ちなみに、サスキアさんご兄弟が今までにミース図案の版権を貸し出したことがあるのは、OILILY(オイリリー)だけ、だそうです。かつてオイリリーで販売されたバッグにミースさんの図案が使われたのですが、これが本当に可愛い!


このバッグに関する記事は、こちらのブログに載っています。





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サスキアさんご夫妻と楽しい時間を過ごさせて頂いた後、帰りがけに「また近いうちにお会いしましょう」という言葉をかけていただきました。


ミースさんがお亡くなりになったのは、私がオランダに移住してくる一年前。直接お会いして色々とお話を伺いたかったなぁという思いもありますが、こうやってミースさんのお身内の方たちとのご縁があり、嬉しい限りです。


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